■疾患の予防と早期発見:一度失った組織は元には戻せない
歯の定期健診の最大の目的は歯科疾患を予防すること、そして疾患にかかっても早期に発見して治療を最小限に抑えることにあります。
私たちの体の中でも歯や歯周組織は再生能力が低く、一度破壊されてしまうと元の状態に戻すことができません。そのため歯科治療では失った組織を人工物で補うことが基本であり、歯科材料も日進月歩で進化を続けています。
ただどんなに素晴らしい材料が誕生したとしても、天然のものに勝る材料が登場することはこの先もないでしょう。いつも当たり前のように使っている歯はなくして初めてそのありがたみを実感するものですが、なくしてしまって後ではもう手遅れなのです。
生涯で1本でも多くの歯を残すため、また失ってから後悔しないためにも定期的に歯のチェック受けるように心がけましょう。